今回は歌の基礎中の基礎である歌う時の姿勢についてです。

🔎この記事は

・姿勢をよくする目的

・ジャンルによって重要性は変わる

・万人にとって良いと言える姿勢は無い

といった内容になります。

歌う時の姿勢について

ボーカルトレーニング講師の方やボイトレ本に歌う時の基本姿勢について色々書かれたりしていますが、基本姿勢の重要性はあなたが歌う曲のジャンルによって大きく変わってきます。

ジャンルと言っても細かく分けたジャンルではなく、せいぜいクラシックポップスの違いです。

🔎<em>ジャンルごとの重要性</em>

・クラシック(マイク無し)姿勢にこだわることも重要

・ポップス(マイク有り)こだわりすぎる必要無し

だと思っていただければOKです。

それではなぜ「姿勢を良くしよう」といった教えがあるのでしょうか。

正しい姿勢で歌う目的

ここで言う歌う時の正しい姿勢とは

・顎を引く

・両肩を引く

・自然に腕を下げる

ということになります。

クラシックのシンガーの方々を見ると綺麗な姿勢がわかりますね。

それではなぜこのような姿勢をとるのでしょう。

咽頭共鳴を大きく使う為

それは顎を引き胸を張ることで喉仏を下がりやすい状態にし「咽頭共鳴」を最大化させることが目的です。

喉仏が下がっている状態の方が口腔から声帯までの空間を大きく使うことができ、太く下方向へ響く音色になります。

マイクがない時代からある発声法で、マイク無しで大きい会場に歌声を響かせるのには咽頭共鳴を最大化させることが必須でした。

難しく考えず、「喉仏を下げようとすると自然と顎が引かれる」と考えても大丈夫です。

腹圧を保つ為

感覚的なところが大きいのでわかりづらいかもしれませんが「おなかを膨らませたまま歌う」事です。

胸を張って歌う事でお腹を膨らませやすくし、顎を引きやすくなるので喉仏も下がりやすい状態になります。

歌いやすい姿勢は人それぞれ

ここまで姿勢についてアレコレ書いてきましたが、前述の通り姿勢の重要性はジャンルによって変わってきます。

特にポップスにおいては姿勢から声を考えるより、声から姿勢を考える事が重要です。

なので極端な話大きく猫背でも腰を反っていても本人が歌いやすければそれでいいのです。

かと言って何事もやりすぎは禁物。

顎の引きすぎや胸の張りすぎは歌に悪影響を及ぼすかもしれないので程度はそれぞれで調節してみてください。